Skip to content
先週はシンガポールでストラテジック・プランニング研修の講師をしてきました。
内容は基礎的な戦略とマーケティングのフレームワークが中心なので、
そこには斬新さはなく汎用的なものですが、この研修の特徴は
最終的に自社の状況に当てはめて、グループで新しい事業案を発表する
エクササイズです。
よく、経営の現地化を議論するときに「Think Globally, Act Locally」
という言い回しがあります。
この研修では、汎用的な戦略フレームワークを使いながらも、
議論の素材やファシリテーションの方法を完全にローカライズしている部分に
特徴があると言えます。
受講者の大半はシンガポール人なので、ケースに出てくる企業は
Capella(セントサ島の超高級ホテル)やSheng Siong(大衆スーパーマーケット)
などです。
またIKEAの家具ビジネスに関して議論するときも、この国は2-3年で人が入れ替わる
(海外からの赴任者が多い)特性や、ローカルの消費者は中古家具を好まないという
バイイングビヘイビアーの違い等も考慮し、2日間にしてはかなり濃密な議論の
場面がありました。
最終的には受講者に自社の新しい事業案をプレゼンしてもらいました。
自分たちで議論してアウトプットすることによって学びは最大化します。
受講者はほとんど経営戦略やマーケティングの知識がないところから
スタートしましたが、研修のビフォー・アフターの自己評価の平均はこんなに
大きなものとなりました。
学びの効果を視覚化していくことも重要です。
たった2泊のシンガポール滞在を経て、すぐに横浜で別の研修です。
米国企業(Fortune 500)向けTotal Customer Focusの
ファシリテーションを行います。
追ってアップデートします。