海外拠点における人材育成(大阪セミナー)

先日、大阪商工会議所主催の
「海外拠点における人材育成セミナー」に参加し、
京阪神に本社を持つグローバル企業のパネルディスカッションの
モデレーターを務めさせていただきました。


5社のグローバル人事担当者の方々の取組みを伺い、
学ぶことがたくさんありました。
海外進出の形態や、マネジメントの現地化の考え方は
各社の戦略に応じて異なります。
全世界標準規格での生産が必要な業態では、日本からの
駐在者がコアなポジションで現地拠点を運営していますし、
医療用製薬メーカーでは、各国の医療機関とのネットワーク強化が
重要となり、ほぼ全ての拠点で各国ローカルに経営を任せています。
各社がその全社戦略に合致した形で、
それぞれ異なる人材戦略を採っていることが良く分かりました。

全社に共通だったのは、
「良い現地タレント」を確保して主要な仕事を任せていくには、
制度構築や育成を人事部任せにするだけではなく、
個人ベースでの「その企業で働く想い」の膝詰めでの対話があり
同士を増やしていく「人ベースの活動」を
しつこく実践されていたことです。
評価制度構築や人材育成の仕組みはツールとして
重要ではありますが、十分条件ではありません。

「海外駐在員のミッション」と、
「海外拠点経営の戦略パートナーとしての本社HRのミッション」
を改めて考えるキッカケとなりました。

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